先日、中学生と昭和一桁の先輩との座談会があって、その司会進行を担当した。参加したのは中学二年生の男女四名づつ、八名である。
事前に用意した議題は以下のとおり。学校中心の話題を振る。
議題
1. この中学校を選んだ理由
2. 学校でいちばん楽しいこと
3. 放課後は何をして過ごすか
4. 今読んでいる本について
5. 友だちについて
6. 将来は何になりたいか
7. この学校のすてきな点
8. 高校生との交流について
9. 昔の中学生に聞きたいこと
10. 自分がいちばん夢中になっているもの
11. どの学科が得意ですか
12. その他
この中学校、公立だが、ひとだけ他と違う点がある。それは中高一貫学校だということ。この生徒たちは、試験に合格し、六年間共に過ごすことになっている。
初めてのことなので、こちらもどきどきしたが、
1. 夢中になっていることはクラブ活動、音楽部、時刻表を読むこと
2. 毎日10分間の朝読書の時間があって、みんなよく本を読んでいる
3. 中高一貫教育の初めての年の入学なので、自分たちが作り上げるという信念がある
4. 高校生との交流が楽しい。クラブの合宿にも参加できる
5. いいたいことをはきはきといい、澄んだ目をしている
わずか、一時間半の交流だったが、先輩として、あるいは日本の未来を考えるものとして、とても安心した。こういう中学生がいるなら、まだ日本も成長できる。人から指示されるではなく、自分から考えて、あるいは切り開いていく未来は、困難もあるが、実りも多いはず。
この座談会の記憶も十年後に納得してもらえたら、嬉しいと思う。最後は全員で校歌斉唱してお開きとなった。立ち会った先生方も楽しかったですねと言われてほっとする。
この子たちに、IT系のクラブをつくって、ときどきお邪魔したいなあと思ったりした。鍛えろ、中学生。新しいことを教えるのは今だと思う。