今回は三年目にしてようやく、大船鉾がとりを飾る、後祭を見ることができました。その1は、大好きな大船鉾からです。
7/19の朝、四条新町通りの大船鉾さんにご挨拶にでかけると、以前からお世話になっている松居会長が体調をくずして、新しい会長に代わったとのこと。少しお話して、鉾建てを見せていただきました。
今年の大船鉾は、新たに龍頭をつけて、さらにパワーアップしています。
もともとあった龍頭は、1864(元治元)年に発生した禁門の変の大火で焼失していて、保存会ではこれを復活させようと龍頭の制作を決定。研究者から、かつての龍頭は、当時活躍した九山新之丞(くやましんのじょう)、新太郎親子の作ではないかとの意見が上がり、東山区の瀧尾(たきのお)神社拝殿にある新太郎作の木彫の龍を参考に、2年がかりで新調した(京都新聞 2016年06月18日引用)。
7/19 17時半に大船鉾を見に行くと、神事が始まっていました。龍頭は、東山区にある滝尾神社からの寄進です。
宮司が祝詞をあげた後、この鉄の先に鈴のついた棒を三人が担いで、歩き出します。後ろからは神輿、そして、宮司と雅楽を演奏する人たちが続きます。これは古式ゆかしい祇園祭の音曲なのだそうです。そして、町内を三往復して後、ようやく龍頭を乗せます。二人がかりでようやく乗ると、歓声があがりました。
今回の後祭、雨は一切降りませんでした。龍神さまは、雨を降らせる神様なのになぜだろう。思うに、龍頭がいちばんふさわしいところに収まって、非常に満足しているからではないか。保存会の会長さんたちとそんなお話をしました。
これが四条通を進む姿は壮大で、感激します。龍神さまも喜んでおられると思います。後祭のおおとりにふさわしい姿です。 またこちらの鉦は高い音がでるのですが、こちらもいずれ鉾が復興するだろうと、以前に作ってもらって寄付されたものだそうです。多くの人の思いが復興を実現させたのですね。