石山寺で、如意輪観世音菩薩を見てきました。

石山寺では、平成28年(2016年)3月18日(金)から、33年に1度の本尊『如意輪観世音菩薩』の御開扉を行っているという新聞コラムをみて、京都に来ているので、出かけてきました。
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7月18日(月・祝)は法要のため、一般のご参拝の方は12時30分まで内陣へお入りいただくことができません、といわれ、せっかくでかけてきたのと思ったら、本堂には入れ、如意輪観世音菩薩も拝見することができました。

この日は、ちょうど、ご開扉中日法要に当たり、朝から雅楽の演奏が聞こえ、舞を舞う人の練習風景など、珍しいものを見ることができました。帰り道、参道を歩くお練りがあり、巻い手の装束から、源氏物語に出てくる青海波と思ったら、その通りでした。演目は『源氏物語』に登場する「蘭陵王」「青海波」。 これも観音様のご利益だと思います。

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三十三年ぶりのご開帳というのは、伝承するぎりぎりだと思います。昔舞った舞人が新しい人に伝え、彼がまた、次の世代の人に伝えるわけです。本堂の内陣で、雅楽の音曲にあわせて練習していた人たちも、ここで舞うのは初めての経験なのでしょう。朝一番で滋賀までやってきた甲斐があったというものです。

併せて同時開催の『石山寺と紫式部展』も見てきました。紫式部が奉納した大蔵経が展示されており、マダム・ムラサキの直筆をみることができます。 一千年以上も前に、紫式部がここに籠もり、源氏物語の着想を練ったというお話もとても真実めいています。境内はしずかで、清らげでした。

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石山寺は、 本堂は国の天然記念物の珪灰石(「石山寺硅灰石」)という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来ともなっています。 平安から平成のときを旅しているような気分でした。

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今回の滋賀への旅行、京都地下鉄・京阪大津線1dayチケットを使いました。こちらは地下鉄全線に乗り放題ですので、京都で夜のお出かけにも便利です。お買いになるときに、パンフレットも併せてもらうと、こちらの石山寺も含めて拝観料も団体割引になります。京都地下鉄からは、奈良斑鳩の里チケットもあり、事前に調べておくといいと思います。

この日はお昼に琵琶湖のレストランでイタリアンをいただき、午後は三井寺に詣でて帰ってきました。三井寺はまた、別途載せます。

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