2016年祇園祭、前祭の記

なぜこんなに京都に惹かれるのか、そして、暑い七月にわざわざ日程をさいて京都に向かうのか、すべては祇園祭のためです。IMG_2354S

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もう十年以上も前に、mixiの京都コミュでお世話になった方々がいて、誘われました。当時は、浴衣もひとりで着ることができず、五条で着付けをしてもらい、そのままタクシーでお茶会の会場へと向かいました。

その後は、知り合いと待ち合わせたり、家族や友人を同行したりと、毎年、必ず出かけはります。観光客としてではなく、長いことそこに住んでいるような気持ち出歩いていると、たくさんの出会いがあります。籤改めの文箱の開け方、渡し 方の練習風景や、お囃子の公開練習、本番前の練習は、ゲネプロとしてオープンされている。 家の中の様子がわざわざわかるような屏風祭りがあったり、水を 買ったかえりに警備の方に親切にされたり、この時期は人々が心を開いて寄り添うような感じがします。

祭りというよりは、神事が好きなのです。長刀鉾の生稚児さんは、この期間、地面を歩くことはならず、男衆が世話をします。山鉾に登るのも男衆の肩に背負われて進みます。神様の使いだから、稚児さんが乗ると雨も止みます。

三年前から、巡行の日のもうひとつの神事、八坂神社の御神輿も見るようになりました。

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御神輿は三基あるのですが、いつも錦の神輿に付いて歩きます。花見小路では、角々で御神輿に手を合わせる人々がいて、神様が乗ってはるからなあと思います。御神輿を担ぐという言葉がありますが、文字通り楽しい。辛いことや嫌なことを忘れさせてくれます。そういう時間が大切なのでしょうね。 神事は後祭の終わるまで続きます。

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