シャネルのコンサートに行ってきました

銀座のシャネルビルで定期的に開かれている、シャネル・ピグマリオン・デイズ・クラシックコンサート。抽選制なのだが、登録すればだれでも申し込める。シャネルは芸術家への支援を惜しまなかった人で、その企業文化のひとつ。

ここには毎年、若手の芸術家が登場し、それを眺めているだけで、幸せな気持ちになれる。

2/13は、ヴァイオリンの瀧村依里さんだった。23歳という若さなのに、これまで数々のコンクールで優勝してきた経歴は、幸せのオーラのようなものを感じさせる。プログラムは、前半が馴染みのある曲を並べ、後半にR.シュトラウスの唯一のヴァイオリン・ソナタを持ってくる。

演奏はすばらしかったが、それ以上に瀧村さんの人となりに触れることができて、よい時間を共有したと思う。音楽家は楽器や歌に優れているのは、もちろんだが、短い時間で観客を魅了する技も必要。

彼 女はシュトラウスの演奏を始めるにあたり、こう語った。「この曲は、R.シュトラウスが23歳のときに創った唯一のヴァイオリン・ソナタです。わたしも ちょうど23歳。23歳の彼がどんなことを思い、どんなことを考えていたのか。彼の気持ちを理解するように演奏したいと思います。」

音楽家として、これから長い道を歩んで行く彼女は、幸せの光をばらまいていく人のように思えた。今年は、彼女の演奏を連続して聴きたいと願う。

 

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