わたしの尊敬する着物の先生、中谷比佐子さんと、布絵作家 伊藤朱さんのトークショーが、千葉三越で開催された。地元なので、白大島を着て出かけた。会場は特選画廊。
伊藤朱さんは、音楽家であるご主人が、演奏旅行の合間に買い集めた古い着物生地を使って、大きな布絵を作っていらっしゃる。一枚ごとに物語があって、不思議なことには、どれも平和や安らぎへの祈りが込められていることだ。
中谷先生は、着物や着物生地についての造詣が深く、なんでもすぐに答えてくださる。伊藤さんも頼りにしているそうだ。着なくなった着物を捨てる人がいて、それをもらったこともあるといっていた。着物の本来持っている絹の力を絵に構成して、生かす。
メルヘンのようでもあり、曼荼羅のようでもある。力強さを感じた。着物に対する優しい眼差しがあって、うれしい。お二人のお話を聞いていて、ますます着物が好きになった。
中谷比佐子先生と 伊藤朱さんのトークショー 『絹の命』
今蘇る織姫たちの魂(こころ)
布絵作家 伊藤 朱(あかね)の新世界展
千葉三越 特選画廊 10月25日(日)14時開催