今年の黄金週間は、その名の通り、天候にも恵まれ、すばらしい連休だった。短い人で五日間、長い人は七日間の休暇が手に入ったはず。年末年始のような慌ただしさもなく、天候がよくて過ごしやすい。
この時期、海外に出かけた人も多かったと思う。だが、この時期は日本にいることをお薦めしたい。休みがとれるなら、六月の梅雨時に日本脱出が理想的だ。知合いのご夫婦は、毎年、この時期にイタリア、フランスを旅している。
さて、何か正しくて、何が間違っているか、など偉そうにいえる話ではないので、あくまで私感として、黄金週間の過ごし方について語りたい。
1. 規則ただしい生活をしてみる
いつもの時間に起きて、食事を食べ、電車に飛び乗る代わりに、新聞をゆっくり、丁寧によむ。リズムを変えないことで、連休後の激務をかわすことができる。
2. ひたすら眠る
寝すぎるくらい、毎日二倍の睡眠を取る。たっぷりの睡眠の後は、ポジティブ思考になっている自分に驚く。
3. 歩いてみる
町中、山の中、森の中、公園の中、どこでもいいから、車は降りて、歩いてみる。歩く早さで、見えてくるものが違う。ちいさな発見がとても新鮮のはず。
4. 食事会を開催
食べ歩きのかわりに、その費用で食材を買って、人を集めて食事会をする。日頃、贅沢だと思っている食材もふんだんに使って、ワインも美味しいものを選んで、わいわいと騒ごう。家の広さは関係ない。中身が詰まっていれば、満足度も高い。
5. 読書会
これは連休の最後くらいにやるといい。休み中に読んだ本を持ち寄り、感想を語り、お薦めのポイントを紹介する。最後に本の交換会を開くのもすてきだ。持ち寄りで軽食付きにしてもいい。
6. 午後から出発する日帰りの旅
早起きする必要はない。お弁当もいらない。家で食事をすませて出かける。たぶん道も空いているはず。人が帰る頃、まだまだ遊んでいて、暗くなったら戻ろう。夜の食事も家であり合わせでいい。心が満たされているときは、うどん一杯でもしあわせ。
7. 部屋の模様替え
暖房も冷房もいらない季節だから、開け放して、物の入れ替えをするのには、適している。連休始めでも、途中でも、最後でもよい。身体を動かすことで、ストレス解消にもなる。大掃除すると、なくなったものが次つぎと見つかるから不思議だ。
この期間、仕事ができなくて、物足りなく思う人もいるかもしれない。そこをじっと我慢すると、連休明けが楽しくなる。休暇中は、日頃できないこと、やらないことをとことん、真面目にやるといい。
1から7までは、ふだんの週末や三連休にも応用できるので、ぜひ、やってみるといい。お金もかからず、楽しむ方法はたくさんあるから、それを頭を使って考えるのも、すてきだ。
次回の三連休は、七月の海の日のあたり。時間はたっぷりあるから、いろいろと考えてみると、楽しいと思う。