大船鉾の復活 その2

その1はこちらです。

今年の祇園祭は、前祭、後祭と二回にわけて実施されました。大船鉾は、150年ぶりの復活ということで、鉾建ても7/17の二時からスタートです。こうした日程の幸運で、大船鉾の鉾建てを見ることができました。7/17には、鉾車や他の材料を下ろすのをじっくりとみていました。「大船鉾組上工程表」によれば、7/18は、船体組上、縄掛けです。

7/18の朝、9時頃にお邪魔したときは、すでに縄掛けが始まっていました。ご存知のように山鉾は釘一本使うことなく、縄で締めていきます。この縄は3000メートルも使うのだそうです。見ていると、一度掛けた後に、さらに巻き直して強化しています。これは、他の鉾もみな同じです。

こちらの鉾の違いは、白木に、高額寄付者のお名前を書いてあり、巡行当日は、そのお名前の付いた山鉾で市内をまわることです。垂れを掛けますから、直接は見えませんが、中にしっかりと入っている。すてきな発想ですね。
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7/18の17時頃には、かなりでき上がっていました。船の形ができるに連れて,見物客の数も増えます。こちらの保存会の方々は優しくて、自転車に乗っている人には、一旦降りてもらい、見物客の安全を第一に考えてくれます。

保存会の松井理事長みずから、通行する人に解説しています。京都のひとは、心の優しいひとばかりだと、しみじみ思いました。

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船板が順番通りに運ばれて、船らしくなってきます。それにしても、道路に木材を置いての作業、晴天がありがたいことです。

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7/19の朝10時、船の屋根が取り付けられました。六本柱、屋根掛、順調に進んでいます。大勢の見物人です。大船鉾に対する関心の高さが偲ばれました。それにしても眩しいほどの天気。お天気に恵まれています。

この日、12時に京都を去って、西宮に向かいました。心残りですが、ここまで見ることができたことを感謝したいです。

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