前回の「アイドル」、佐渡にいたので参加できず、久しぶりのスゴ本オフでした。
今回は二部制。第一部がスゴ本、第二部が試写会という、二倍楽しい会でした。「Love」がデーマで、
わたしが紹介したのは、安井かずみと森瑶子。すでに故人ですが、70年から80年にかけて、時代を駆け抜けて来た人です。若い人にも知ってもらいたいと、持参しました。
私のなかの愛安井 かずみ著
学生時代、楽譜を買いに行って、ふとした偶然で、作詞を始める。その後、加賀まりこと親友になり、二人で初めてパリに出かけた。フランス語でたくさんの恋をして、フィレンツェで結婚式をあげ、一年半で離婚。日本に帰ってきてからは、沢田研二の作詞をして、「危険なふたり」、「私の城下町」などのヒット作を次々と発表。
実生活では、加藤和彦と再婚し、理想的なカップルといわれた。その彼女が、まだ結婚前の孤独や、思いや、伝わることのない愛について語っている。愛について、読み解く本。
恋愛論 森 瑶子著
芸大のヴァイオリン科を卒業し、イギリス人と結婚。広告代理店に勤めていたが、知合いの池田満寿夫が芥川賞を取ったのを期に小説を書き始める。その「情事」がすばる文学賞受賞。
三人の娘に恵まれ、男の女の恋愛についての小説を多数発表。その切り口は鋭く、恋の終わりの描写には定評があった。お料理上手としても知られていて、ご近所に住んでいたひとによるとふつうのおばさん。女性のためのセミナで一度、お会いしたことがある。ゴージャスな装いのマダムだった。この恋愛論は、ミス家庭画報に連載したものを収録している。結婚前に読んでおくとよいと思う。
さて、スゴ本オフの内容だが、今回もほしい本が続出。前々から気になっていた尾崎翠をいただいてきた。
他にも、死ぬ間際のひとつの望みを叶えるという「MOMENT」
まだまだ紹介が尽きません。
現場から丁寧に実況してくれたスバビタさんのツイッターに感謝です。