映画、『ベニスに死す』の試写会に行ってきました

8/27は、午後3時頃から猛烈な雨、少し早めに家を出て、駅に着く頃には土砂降りになっていました。

そんな天気の中の映画、『ベニスに死す』の試写会。たぶん、この映画でなかったら、出かけなかったかもしれない。1971年製作ということで、今年が40年目。昔見たときから、そんなに年月が経っているのでしょうか。

今では、イタリア語も少し分かります。行ったことのある場所、それも場所が特定できるのがうれしい。こういうことが、大人になったということでしょうか。

131分と、昔見たよりも長いのです。DVDも持っていますから、見たことのない場面に、どきっとしたり。タジオの神々しいまでの美しさと、それに捕らわれる主人公アッシェンバッハの苦悩、歓び。

ヴィスコンティ監督がどんな人なのか、どんな意図で作ったのか、そういうことは、昔は考えもしなかったのです。

 

うまくいえないけれど、過去と未来と、そして現在が、交わっているような、あるいは、ミルフィーユのように重なり合っていて、一部は共有しているような気もします。

マーラーの交響曲がすてきなので、先にこちらを聴くほうがなじみやすいかもしれません。

ぜひ、ごらんになって、ヴィスコンティの耽美な世界に遊んでほしいです。

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