二期会の「こうもり」を見てきました

二期会創立60周年記念公演の1つ、「こうもり Die Fledermaus」を見てきました。私が見たのは、2/21の小貫グループ。アルフレード役の高田正人さんが、すてきなブログで紹介記事を書いています。

今回は、演出なのか、アドリブが多くて、本当に愉しかったです。ウィーンでオペレッタをみたら、たぶんこんな感じなのかな、と思えるくらい。劇の始まりが、アルフレードが、指揮者に向かって、最近の指揮者は踊りもできるのね、と話しかけます。

事実、大植英次さんは、愉しそうに踊りながら序曲を指揮していました。有名な話ですが、恋と、ばか騒ぎ、そして、貴族になったり、女優になったりと、登場する人がみんなその人生を膨らませて、演ずるのがみていて気持ちがよい。

アイゼンシュタインのお茶目な三枚目も、そして、堂々としたハンガリーの貴族を歌う妻のロザリンデ、女中のアデーレまで、女優に扮して、舞踏会に招かれます。

恋のだまし合いや、そして、お金はあるものの、退屈しているロシアの公爵。人物の設定がすてきなので、演ずる人も生き生き見えます。アルフレードは、声量もあり、アドリブも随所にあって、最後の刑務所のシーンでは、トゥーランドットの Nessun dorma 誰も寝てはならぬ を二人で歌い上げます。

三幕なのに、あっという間に終わってしまって、もっと見ていたいなあと思いました。
二期会の豪華なキャスト、そして濃い中身に感激した夜でした。

カテゴリー: 日常   作成者: admin パーマリンク

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