いつも元気ね、といわれるが、挫けそうになることもある。〆切の時間から逆算して、絶対に間に合わない場合や、必要なものが揃っていなくて、完成しないときなど、このままどこかに逃げてしまおう、真面目に考える。
それでも仕事が続いているのは、たぶんそれが好きなのと、お客様が喜んでくださるからだと思う。誰かのために生きている、もちろん、自分のためでもあるのだが、ひとりではなくて、いつも周りにいるひとたちに助けられている。飼っている猫に助けられることもある。
不足を並べ立てて、不満をいうひとよりも、できないことを何気なくこなして、感謝される人になりたい。時間がなくても、不思議と、効率よくできることもある。私の場合、限定された時間内だと、仕事がはかどる。時間は潤沢にあればいい、というものでもないらしい。
下手でもいいから、毎日続ける。毎日やっていると、段取りの工夫が見えてくる。自分なりのやり方を見つけて、それがうまくいったら、周りの人と共有しよう。
最近は、空を写真を撮って暮らしている。身近な風景がレンズを通して、一瞬を切り取ると、また、別の景色になる。当たり前のことは何ひとつない。毎日、雄大な夕日が沈み、オレンジ色の空が輝く。そんな秘密を知っている人は幸いである。