音楽がひとの心を癒し、そして、生きる力を与えてくれるということは、一部のひとには、よく知られている。
モーツアルトを聞かせると、旨いお酒ができるからと、酒蔵に音楽を流していたところもある。
そんな音楽をテーマに、音楽ができ上がる現場を知るワークショップと、音楽にまつわる本、CD、DVDなどを紹介する音楽のスゴ本オフと,二日間連続で参加した。
音を作ることに、高価な機材や、特別な場所を借りるという時代から、もっと敷居が低く、楽器演奏の経験のない人でも、音を作る楽しさを味わえる、という時代にシフトしていることがよくわかった。もちろん、音楽のセンスや、音源の組み合わせの妙は、必要だが、それも作りながら、習いながら、楽しんでいけそう。
デジタルで配信して、受けてもデジタルで聴くことになると、音楽というものも少し変わっていく。もちろん、コンサートホールで、オペラやシンフォニーを聴くという楽しみも残っている。いろんな生き方を選べるように、音楽についても、作る側、受け取る側の自由度が増すのはよいことだ。
スゴ本オフ、音楽の会では、ピアノが弾けることがひとつのキーワードになっていた。音楽家になるための始まりは、ピアノである。そして、絶対音感を身に付けていくことになる。では、こどもは何歳から音楽を習わせるか、あるいは、大人になってから習得できるのか、このあたりが論点になりそう。
今回は、いくつかそういう理論についての本を紹介していただいた。読んだあとから、また、感想を載せたい。
響きの科楽 ジョン パウエル
音楽の科学—音楽の何に魅せられるのか? フィリップ ボール
ピアニストの能を科学する 超絶技巧のメカニズム
ピアノを弾く身体
さらに発展したものとして、
憂鬱と官能を教えた学校・文庫本上下
こちらは、ジャンケンに勝って、家に持ち帰った。
日頃、音楽を楽しむことはあっても、そのメカニズムや、理論について考えることはなかったから、きわめて貴重な体験をしたことになる。スゴ本オフは、すごいと思った。
今回は人数も少なく、リラックスした気持ちで、プレゼンものびのびと自由にできた気がする。企画してくださったみなさま、ありがとうございます。