京都人との付き合い方

最初に京都を訪れてから、もう三十年以上も経つ。昔は三日連休が続くと京都に出かけていた。2004年には市内に家を買おうと、不動産屋さんを尋ねたこともある。それくらい京都が好き。

そんな京都マスターズが教える、京都人との付き合い方とは

1. 知合いに甘えて、予約をしてもらう

知合いがいるのなら、面倒をかけると思わずにその人を通してレストランやホテルの予約をしてもらう。たとえランチでも予約されていると気持ちよく接待してくれる。

基本的に京都は知合い社会だ。○○さんの知合いなら安心だと、受け入れてくれる。一見さんお断りというのも、素性がわからないお客様に最高のもてなしをするのが難しいから。無理もないと思うようになった。

2. 借りを作ることが大切。

知合いに甘えて、借りを作ると、今度は相手の京都人から、初めてお願いされることが出てくる。ここまで来ると、親しさが増す。京都の人は、みな親切だが、それは知合いになるとわかるもの。

3. 知合いがいないときはどうするか。

俵 屋、柊屋さんなどの有名旅館に泊まり、女将宛に一月くらい前に、こんなことをしたいという要望書を出しておく。たとえば、祇園でお茶屋あそびをしたいが、 予算はどのくらいかかるのか。西陣で帯と着物を仕立てたいとか、ここのこの料理が食べたいとか、具体的に書いて送る。一月あれば、たいていのことは女将の 顔で実現できるはず。高級旅館の価格というのは、こういうサービスの費用まで入っているから、高くて当然なのである。

 

京都 の人はランチに800円以上は出さないと、聞いた。それなら、3000円以上の豪華な松花堂、花かご弁当、手桶弁当、湯豆腐が存在するのはなぜか。それは 観光客相手の戦略なのだ。夜も地元の人が通う店はリーズナブルで楽しめる。地元用、観光客用としっかり分かれているので、客層を見て判断してもいいかもし れない。

京都の女性は、優しそうに見えて、はっきりものをいうし、好き嫌いも多い。それに較べて、男性の方が、だれにでも、上手にお世辞がいえるような気がする。この辺りは源氏物語をお読みになると、恋の言い訳のうまさでわかるだろう。

 

京都を旅するなら、着物に限る。特に男性なら、袴を付けているだけで、扱いが変わるはずだ。女性の場合も、観光客とは思われずに親切にしてくれる。

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