マーケティング・センスの磨き方 その1

マーケティングの基本は、「物・サービス」を売ることだと思っている。そこには、買い手と、売り手がいて、お客様がいなければ商売は始まらない。

すると、どんなときに「物・サービス」は売れるのだろうか。

1. 晴れた日に雨傘は売れない
2. 色で展開している商品は、一部が欠けると値引きになる
3. 地域、地区で価格は異なる
4. 安いからといって、売れるわけではない
5. 紹介、あるいは、口コミは強力なツールとなる
6. リピートしてくれるお客様は、ロイヤルカスタマになる
7. お客様が、新しいお客様を紹介してくれる

 

■解説編

1. 晴れた日に雨傘は売れない
雨が降るから、雨傘が売れる。大雨の日はデパ地下の鮮魚が大幅値引きとなる。お客様は、雨の日に大荷物で帰りたくない。

2. 色で展開している商品は、一部が欠けると値引きになる
流行のカラーを業界では毎年意図的に流しているが、お客様はそれに踊らされることがなく、景気の動向、あるいは季節の寒暖により、色を選択する。都市部、地方でも色の傾向は違い、必ずある色だけ残ることになる。

3. 地域、地区で価格は異なる
同等の商品が、都内でも場所によって価格が変わってくる。食品、衣類、サービス料金など。生活物価により、これらの価格は変動する。だからコンビニには立ち寄らないという人もいる。マツキヨも場所により、価格が変動している。

4. 安いからといって、売れるわけではない
偽装事件が相次いだ食料品は、日本製がいちばん安心と、高くても売れる。高くても理由があればモノは売れる。たとえば、サポート体制とか、相談窓口完備とか。宝飾品などは、特にブランド力で売れる。

5. 紹介、あるいは、口コミは強力なツールとなる
新聞や雑誌に広告を出すより、友人、知人からの紹介は強力な購買決定となる。とくにwebサイト上でのショップは、実際に使った人の評判が役立つ。

6. リピートしてくれるお客様は、ロイヤルカスタマになる
リピーターは、いちばん大切にしなければいけない。数多くの店から、そこを選んでくれるのだ。そして、信頼を寄せてくれている。この人たちの声を聞き、反映できたら、新しいビジネスチャンスが発見できる。

7. お客様が、新しいお客様を紹介してくれる
その「物・サービス」に満足されたお客様は、自らが営業マンとなって、新しいお客様を連れてくる。自分が得た満足を知合いにも分け与えたいと思うのだ。この人たちをさらに満足させるプログラムを考えよう。

 

マーケティングのセンスがある人は,同じような事象を眺めながら、別の発想をしている。それは、半歩先を歩むために何をしたらいいかを考えているのだ。これは訓練次第で、さらに技を磨くことかできる。

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