映画の新作を検索していて、偶然、「朱鷺島」というドキュメンタリー映画を発見した。佐渡の能楽に関する映画というのも珍しい。
6年前に起業した理由のひとつは、この佐渡の能楽との出会いである。初めて佐渡を訪れたとき、「佐渡再発見」というツアーで、羽黒神社、大膳神社、そして草刈神社の能舞台を見学し、草刈神社では宮司のご好意で、実際に楽屋口から舞台に上がらせてもらった。
それは新鮮な驚きだった。一般人にとって、能舞台は見るもの、そこに上がることなど考えてもいなかった。また、佐渡に三十三か所もの能舞台があるといわれて、もっと調べたくなった。
こ の「朱鷺島」というドキュメンタリー映画も、佐渡に魅せられた観世流能楽師の津村礼次郎さんが、三十年以上も佐渡に通い続けて、できた映画である。まだ、 予告編しかみていないので、詳しい内容についてはいえないが、佐渡に日本の能舞台の三分の一が残っていること。そして、佐渡は文化の香り高い島だというこ とをぜひ、知ってほしいと思う。