【今年は第一次世界大戦開戦から100年です。11月4日のイタリア戦線休戦協定を記念して、大戦末期のイタ リア北東部の戦線を舞台にしたエルマンノ・オルミ監督の映画“Torneranno i prati”(緑はよみがえる)の特別上映会を行います。
当時、アジアーゴの高原で、出身地も社会的階層も異なるイタリア兵士たちが、過酷な状況のなかでオーストリア軍と塹壕での戦いを繰り広げていました。作品では実際に起こった出来事をもとにした兵士たちのある一夜が描かれています。】
2014年, イタリア, 80分
イタリア語版英語字幕付(日本語字幕はありません)
【イタリア大統領府推進企画
同作品は世界100か国で、11月4日に特別上映されます。】
ということで、イタリア文化会館まで出かけてきました。会場には、イタリア人が多く集っていて、関心の高さを感じました。日本人にとって、第一次世界大戦というのは、あまり意識したこともなく、このようなイベントが世界100カ国で開催されているというのにも驚かされました。
内容は心理描写や、その人たちの出身階級、家族など、ごく普通のことなのですが、死と背中合わせの中での、会話には心が震えました。数分間の爆撃によって、人は死に、記憶は途絶えるのです。家族からの手紙も、受け取る人がいない。
コメディでもなく,ロマンスでもないイタリア人の生き様のようなものをみて、戦争反対を強く意識して戻ってきました。日頃意識していない、平和を守ることを改めて感じました。