韓国戦後のザッケローニ監督のコメント、イタリア人のユーモア

昨日の日韓戦、ハラハラドキドキしながら見ていた。ツイッターのタイムラインを眺めて、いっしょに応援していた。

その韓国戦後のザッケローニ監督の言葉を引用しよう。
「フィ ジカルで押してきて、韓国の方が走れているという印象を受けた。「簡単にいかないな」という感じだったが、韓国の戦いについても称賛しないといけない。非 常にまとまっているチームという印象を受けた。そういった素晴らしいチームに勝てたことで、喜びはさらに増したと思っている。」

相手のすばらしさを誉め、そして、そのチームに勝利したことで喜びはさらに増した、と語っている。さすがにイタリア人だと思った。

これは、遥か昔になるが、フィレンツェでの実際にあった話だ。60歳を迎える叔母、64歳になる母と三人でレストランを予約した。予約のとき、誕生日の人がいるというと、特別のケーキを焼いてくれた。

店 の主人は上機嫌で、叔母に「失礼だけれど、いくつになるのですか、28歳、それとも29歳」と、真顔で尋ねる。いくら日本人が若く見えても、これはお世辞 である。店にいる別のお客様もみんな声を合わせて、ハッピーバースディーを歌ってくれた。叔母の人生で、これだけ見知らぬ多くの人に祝われたのは初めての ことだったという。

こちらは数ヶ月前の話、ダリオ・ポニッスィさ んが、イタリア研究会の講師を勤められた。そのとき、会場にいろいろと質問して歩き回るのだが、「20歳のとき、あなたは何をしていましたか」、という問 いを、年配の御婦人に対して、「去年のことだから、覚えていますよね、あなたが20歳のとき、何をしていましたか」と笑顔で尋ねていた。

わたしの知っているイタリア人は、人を幸福にさせる術のようなものを心得ている。何をいったら、相手が幸せになるかを知っているのだ。子どもの頃から親たちのやりとりを聞いて育ったに違いない。

アメリカ人のユーモアというのも、移民したイタリア系の人々から使われるようになったのでは、と真面目にいう人もあるくらいだ。

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