3/11の大地震の後、交通機関も復旧して、そのまま日常に戻ると思っていた。それが日に日にあちこちで、被災の状況がわかるにつれ、これは復興まで時間がかかるということが分かってきた。
福島の原発の事故で、電力事情が悪くなり、計画停電が始まるという。戦後すぐからもう50年以上たっている。各地区が1から5までのグループに分かれて、一日三時間程度、停電になる。わたしのところは、第1グループ。早朝の停電は回避され、16:50からの夜の部は実施という案内が町内にまわってきた。
残された時間で肉団子を大量につくり、稲庭うどんを茹でて待つ。17時過ぎても電気が使えると思ったら、停電は回避されたらしい。みんなの節電のおかげだと思う。これまで、電気は空気のように思っていたら、人のいない部屋を温めたり、必要以上にエアコンを使っていた。
いらない電気を消して回ることは、美徳というより、細かい人という印象すらあった。地震の教訓はたくさんあるが、電気を大切にしようと、切に思う。ひとりひとりの心遣いで、停電する地区を回避できるのだから。
江戸から明治になったとき、明るい電球の光に、文明開化を感じた人が多かった。停電は、一足飛びに江戸に戻ることになる。それはそれで、情緒のあることなのかもしれないが、緊急に電気が必要な人もいるのだ。
被災地の人に対して、できることは節電と募金だ、という名言もある。いつまで続くかわからないが、日本の復興のために、節電に励もう。幸い、本日は春の陽気、暖房なしで夜も過ごせそうだ。寒くなったら、ダウンジャケットを着て、毛布をかぶればよい。
計画停電マップの分かりやすいサイトがあります。知りたい県名でごらんください。