3.11 大地震から一週間

9.11 複合テロが起きたとき、私は米国系企業のWeb担当だった。サイトを二日間停止し、その間に対策を考えた。どんなに忙しくても、帰って眠る家があったし、電車も電気も、日本ではいつも通り。海の向こうの話だったと思う。

3.11 大地震も最初の揺れには驚いたが、電気もガスも水道も使えたので、土日の混乱が収まれば、月曜日からはまた、いつもどおりの生活が始まると、ぼんやりと考えていた。そう思う人はたくさんいて、金曜日も夜まで仕事して、帰る手段がなく、歩いたという。

大地震からちょうど一週間、長い長い一週間。そして、絶対に忘れることのできない時間だと思う。世の中がまるで変わってしまった。当たり前のことが、通用しない。モノに溢れて暮らしていたのに、現実は、牛乳も、パンも、卵もない。どこか、別の国に暮らしているみたいだ。

わたしたちの甘受していた豊かさというのは、薄い皮の上にあっただけ。そのことをすっかり忘れていた。借金が重なる家なら、節約して、お金を返すことに注力しなければならないのに、まあいいさと、ムダに使っていた。24時間営業の店は、本当に必要なのだろうか。

どこかの球団のように、3000世帯分の電気を使って、ナイターをやると宣言している人もいる。まだ、わかっていないようだ。何も資源を持たない島国のニッポン。わたしたちの祖先がどうやって、いまの社会をつくってきたかをもう一度、思い起こそう。

いまは、戦後なのか。まあ、それに近い状態だろう。ゼロからの出発って、ある意味、誰にでも公平なのかもしれない。自分のなりたい自分を作る。だれかに強制されたり、だれかのために生きようなどとは思わずに、自分はなにをするためにここにいるのか、なにをしたいのかを考えてみよう。明日からは三連休。外に遊びに行く気になれない人は、真面目に考えてほしい。復興というが、そんなに簡単なことではない。個人個人がぶれない、信念のようなものをもっていないと流される。

ヤシマ作戦、結構気に入っている。暖房しすぎて、あくびがでるより、やや寒い部屋だと、頭が冴える。こうやって、日本人は生き延びてきたのだから、大丈夫。今月の電気料金もどうなっているのか、結構楽しみ。

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