FENDIに招待券をいただいて「FENDI-UN ART AUTRE」を見に行ってきました。フェンディといえば、毛皮のコートが有名です。そんなラグジュアリーブランドの全貌を伝えるため、事前に写真撮影の許可をお願いしていました。
会場は3つのパートに分かれています。
会場入口はこんな感じ。1925年にFENDIは、 Via del Plebiscito (プレビシート通り)に誕生しました。当時の店先をし写真です。
ここから、カーテンを潜って入ると、スクリーンに60年から80年までの作品が映し出されます。
60年代から80年代にかけてのファションの総集編。きらびやかで、躍動的。
次の部屋は、ファーコートやバッグの展示室になります。わたしのイメージしているファーコートはこちら。他の方もここには立ち止まってみていました。
それぞれの材質、テクスチャーも壁面に展示されていて、間近で眺めることができます。ファーコートが、会場にいくつも並んでいて、それは豪華です。ハイファッションでもあり、また、まとってみたいと憧れの対象として鑑賞していました。
いよいよ最後の第三会場です。こちらは、フェンディのクリエイティビティの集約で、アトリエで働く職人の作業場が再現されています。この日は、男女一組のイタリア人がいました。
そして、ここでうれしいハプニングが起きました。イタリア人女性に、『Di dove sei? どこの出身ですか』と尋ねると、『Sono di Roma ローマ出身です』という答えが帰ってきました。そこで、こちらはイタリア語を習っていると伝えると、にっこりと微笑みながら、詳しい解説をしてくれました。
「このような展示は最初のことで、芸大が大変協力してくれて実現した。フェンディは、すべて手仕事で作品を作っている。皮や毛皮の材質を選びながら、望むものを形にしていく。われわれのクオリティは高く、ローマのアトリエは、ローマらしい場所にあって、なんでも必要なものが手に入る」
そして、こちらに展示されているファーコートは、裏側を見せて飾ってあります。職人技の際立ったところをみせるために、わざわざそうしているのだそうです。このままでも着られそうですが、たしかに裏返すと、立派なファーコート。触って見ると、とても軽いのです。本物ならではの、すばらしさですね。
普通の展示だとガラスケースに入っていて、材質などがわかりずらいのですが、こちらの展示は、すべてガラスケースなし。職人のアトリエでは、触ることもできると思います。実演もあるそうです。
ファッションブランドがここまで、内部を公開するのも珍しく、出かけてみる価値のある展示会だと思いました。
FENDI — UN ART AUTRE
Another Kind of Art, Creation and Innovation in Craftsmanship
~フェンディ もうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡~
会期: 2013年4月3日(水)- 4月29日(月・祝)
午前10時 – 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日: 毎週月曜日
★4月29日(月・祝)は開館
会場: 東京藝術大学大学美術館 展示室3,4
観覧料: 一般1,200円 高校・大学生700円(中学生以下は無料)
参考サイト、展示のファーコートなどが詳しく載っています
http://www.fashionsnap.com/news/2013-04-02/fendi-un-art-autre/
http://openers.jp/women/fashion/news/news_fendi_unartautre_0326.html
http://ueno.keizai.biz/headline/1295/