学校を卒業して、仕事の単位が、1月から12月の括りになっている。ビジネス的には普通だが、生活する上では、ちょっと不便だ。日本には、季節の変化があるから、やはり4月から9月までの前期と、10月から3月までの後期という二部制で考えると、すっきりうまくいく。
暑い時、あるいは寒い時、部屋の窓を開けて、大掃除はしたくない。9月末なら、衣替えに合わせて、部屋の模様替えも楽しくできる。というわけで、今週の二日間、集中して片付けることにした。モノを捨てる、手放すというのが基本。収納はあまり考えずに、持っているものを減らす。
何かに行き詰まったり、新しいことを始めるには、持っているものを半分くらいにすると、なぜかうまくいく。空いた場所に、よい気が流れてくるのかもしれない。お買い物が大好きだから、モノは自然と増えていく。モノに囲まれた生活は、疲れも加速する。壁一面に何かが並んでいるよりも、何もない空間が実は贅沢なのだ。
最初に捨てるときは、かなり迷う。これは正常。感謝して、手放そう。だんだん慣れてくると、自分なりのルールが確立される。片づけがスムーズにできるようになる。
【七つの基本ルール】
1. 似合わない洋服は手放す
2. 買ったときの価格は考えない
3. 悩んだら、着てみる。いちばんのお気に入りと較べて,幸福感を計る
4. 流行があるから、3,4年をメドに手放そう。一生ものといわれるのは、着物くらいだ。
5. いつか着ることがあるかも、と考えない。来年にはもっとすてきなモノと出会うだろう。
6. お気に入りのモノに囲まれた生活を考える
7. モノに使った金額は、自分への投資である。ハズレもまた必要経費だ。
そして、当然ながら報告書も必要である。これから、同じことを繰り返さないために、対策も考えよう
【モノを増やさない対策】
1. 洋服は、似合う色とデザインをだけを、よく考えて買う
2. クオリティがよい、有名デザイナーだからと買わない。自分に似合わないものは結局は使わない。
3. 自分のサイズがセールになったからとすぐに買わない。同じ色、同じ材質を在庫していないか確認する。
4. 同じものを色違いで買わない。黒と白とか、茶と紺とか。例外はソックスくらい。
5. しまう場所を固定して、スペースに空きがでたら、買って補充する
6. タグを付けたまま、ビニールに入れたままにしない。すぐに使える状態にして、その季節に活用させる。
7. 予算を決めて、その中で買い物をする。欲しいものがすべて買えるわけではない。
書いてみると、当たり前のことばかりなのだが、これまで30年くらい、考えずに突っ走っていた気がする。ワンルームマンションが買えるくらい、使っているはず。海外旅行が趣味で、外資系に勤めていたときは、二年置きに家族で欧州に出かけた。あれも自分への投資だろうと、思いたい。
ただひとついえるのは、ある時期、ブランドものに浸るのも大切。本店に出かけてみて、店員さんたちとの会話を楽しむ。そういう時期があって、シンプルライフに転向するのは楽しい。ムダもまた、文化だから。節約だけの人生はつまらない。自分が納得して使うことは、問題ない。洋服に使う人,車に費やす人、宝石が趣味の人、ワインにかける人、それも楽しい人生。
人生は実は、何度でもやり直せる。そのことを知っている人は幸いである。新学期から、何を始めるのか、何を止めるのか、それもあなたの人生。誰かに強制されるのではなく、自分が選び出すのが人生だから、好きなものに囲まれて、気持ちよく過ごしたいと思うのは当然のことだ。