語学の勉強って、モノになるの?!

英会話学校最大手Nが経営破綻して、連日ニュースになっているが、語学の勉強って本当に身に付くのかといつも考えてしまう。

中学から大学まで、10年間も英語を習っているのに、とっさに簡単な英語フレーズが出てこないという人、いませんか。

米国系外資にいたので、よく分かるのだが、アメリカやヨーロッパに出張させられるお客様や技術者はみな英語ができるので、日本人は英語ができるということになっている。だから、分厚い英文マニュアルを翻訳しようとすると、莫大な見積り金額をみて、外人上司はいうのだ。

『日本語は必要ないのでは。他のアジア・パシフィック地区では、全部このマニュアルを使っている。日本人だって、会議や出張でよく会うけれど、みんな英語は話せて、文章もかけるよ』と。

こういう外人の上司と真っ向からけんかするのはムダなことなので、こんなふうに答えた。

『たしかに、日本人は辞書を引きながら、時間をかければ、英語を読めます。だが、日本の競合は最初から日本語マニュアルを用意しています。時間に追われたエンジニアはどちらの製品を購入しますか』と。

す ると、なんとなく納得してもらえるのだ。語学の勉強は第一がモチベーション、異性の友だちができれば、彼あるいは、彼女と恋や人生について語りたいから、 一生懸命、言葉を覚える。日本で口数の少ない人は、学習で会話が上達することはまずない。必要がないから、不安にもならない。

その一方で、おしゃべりで、好奇心のある人はかなり話せるようになる。聞いて、聞いて、と叫んで相手に聞いてもらうのが、必要な人種だ。こういう人はよい指導者につくと、どんどん上達する。

ふだんの生活がどっぷりと日本語漬けで、一週間の数時間しか英語を話さないとしたら、なかなか思うようには頭に入らない。自動車免許の集中講座のように、語学も集中して学ぶと効果が出る。

言 葉を学んだその先に何をしたいのか、そこが明確になっている人は、強い。やりたいことに向かってまっすぐに進めばいいから、上達も早いのだ。一番困るの が、授業料だけ払い込んで、すっかり習ったような気分になっている人。語学の勉強に王道なし、というわけで、やはり反復と継続を自分の力で続けないといけ ない。

 

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