仕事柄、海外出張が付き物ですが、たいていは、ネットでホテルを予約します。そのとき、最後の宿泊地を五つ星以上にしたり、あるいは超高級レストランのランチを予約したりと、ちょっと背伸びをしてみます。
これも大切なこと。ある時期、たくさんお金を使って自分に投資する。身分不相応な買い物をしてみる。不思議と後から付いてくるものがあります。
そこで同席した方と知合いになったり、あるいは、それを体験していることで、打ち解けることができたり。
ITの世界でいえば、サンノゼ参り。サンノゼで一年近く暮らした息子がよくいいます。
ちょっと背伸びとは、海外旅行でもいいし、ブランドスーツを着ることでもいいし、一見さんお断りの店で誕生会したり、資金+コネクションの組み合わせで実現できます。
私事になりますが、先月、久しぶりに高価な買い物をしました。京橋の画廊で絵を購入したのです。その作家の作品を以前に見かけたとき、ほしくても予算にあわないからと、諦めました。恋人に出会って、一言も口をきかないで別れた気分でした。
今回、また、別の作品に出会って、いまここでこれを買わないとずっと後悔するだろうと思ったのです。ちょっとどころか、かなりの背伸び。
すると、なんとかなりそうな気配。気迫で買ってしまったのですが、飾ってある絵を見るたびにうれしくなります。
出会いを大切にして、そのときが来たら、背伸びしても頑張る。成長するためには、そんな経験も必要なのかもしれません。